CSR活動への取組
私たちは、品質管理にこだわり、世界中の養殖業者から直接原珠を買い付け、自社で加工し、連などの半製品を作ります。
また、ネックレスやリング、ペンダントなどの完成品の加工のすべてのプロセスも直接管理しています。
その一連のプロセスが持続的に、ミクロの部分で改善され、進化していく仕組みこそが、
私たちの目指す「真珠で人々をより美しく、笑顔で幸せに」につながると考えます。
そして、その実現には3つの品質が必要だと考えています。
実現に必要な3つの品質
「社会品質」「サービス品質」「ビジネスプロセス品質」
社会品質
まずベースとなるのは「社会品質」、つまり社会に認められる正しい環境でのものづくりです。具体的には営業所での労働環境や環境保全、生態系に対しての影響など、社会的に求められる品質のことです。
現在、市場に出回っている真珠は海で養殖されたものです。私たちは養殖場を経営しているわけではありませんが、原材料の選定においては環境保護や生態系の観点も含みます。安全・快適な環境下での労働、生態系の保護を重視した生産者を支援し、仕入れを行っております。
サービス品質
私たちが提供する商品とそのサービスの質です。具体的には、商品説明や新しい商品の提案、販売した商品に対するアフターケアへの責任です。真珠専門のメーカーとして、商品知識はもちろんのこと、真珠の相場を把握し、お取引先様が安心して販売できるように努めること。また、負の要素があれば、解決方法を模索し、尽力することです。多様なニーズに柔軟に対応し、お取引先様やその先の一般消費者様に喜んで頂くため、販売からアフターケアまで責任をもって行っております。
ビジネスプロセス品質
どれほどすばらしい労働環境や質の高いサービスがあったとしても、仕事の精度と効率が悪ければ、コスト低減、品質管理など、すべてのプロセスがうまく機能しなくなり、商品品質やパートナー企業の成長にも悪影響をおよぼします。社会の要請に対応し、全てのステークホルダー様の期待にお応えするために、高い精度と効率で仕事を積み重ねることが必要です。
真珠で人々をより美しく、笑顔で幸せに
私たちは、新しい価値を持つ製品を創造し、世界中の人々にフォーマルやインフォーマルに関わらず真珠を身につける喜び、幸せや満足を提供したいと考え、行動しています。
この目標を実現するためには、この志に共感し、取り組む価値があると信じる人々が集まり、同じ目標に向かって挑戦し続ける、そういう会社であることが必要です。
真珠は宝飾品の一つです。しかし、宝飾品であるというカテゴリーにおさまっていては、今後生き残っていくのは難しいと思われます。
そのために私たちは何をすべきなのか。これからが私たちの挑戦です。
チャレンジを形にする
私たちの経営理念でもある、『誠実・挑戦・変化』
真珠業界でも様々な変化が起きています。
その変化に対応し乗り越えるために私たちも様々な取り組みに挑戦しています。
非対面販売への挑戦
真珠は同じ価格帯でも、微妙な形やテリの違いなど一つ一つ品質が異なります。また照明の強さによっても、色味やテリが変わります。それらを忠実に写真に写すのは大変難しく、そのため真珠業界では展示会などで直接商品をご覧いただく対面販売を継続していました。
コロナ禍で人の往来が制限され、対面販売が難しくなったことをきっかけに、オンライン販売に取り組みました。撮影機材を整え、照明や撮影方法を試行錯誤することで、商品を忠実に再現できるように工夫しています。また、その商品をオンタイムで閲覧できるように販売プラットフォームも整えました。
デジタルリテラシーの向上
日本企業はデジタル化の遅れにより、世界市場において存在感が低下しているのが現状です。真珠業界は歴史が長く、古い慣習などが根強い業界でもあります。インターネットが普及した現代では、セキュリティの管理など身近に関わる部分も多く、ITリテラシーの向上は必須だと考えています。
私たちは、自社システム・オンラインアプリ・Webサービスなどを活用しDX化に取り組んでおります。激しく変化する市場で生き残るためには、デジタル化により生産性と効率性を高め、競争力を向上させる必要があると考えております。
海外への積極的な進出
現在は、香港とシンガポールのジュエリーショーに出展しています。また、スイスバーゼルなどの欧州市場、タイ、インドネシアなどの東南アジア市場、台湾や上海などの中国市場にも目を向けています。国内の情勢だけを見るのではなく、常に海外に目を向け、5、10年後の未来の市場を開拓しています。また、海外市場を開拓するため、グローバルで活躍できる人材の採用・育成も行っています。
また、日本の真珠産業を盛り返し、真珠産業の中心地を日本に戻すべく、様々な組合や政府関係者と協力し国際社会に挑戦し続けています。
人材育成
人材は会社の財産です。
しかしながら優秀な人材は一朝一夕には育ちません。
人材育成に取り組み、仕事に対する意識を向上させることで、チームや組織としてのパフォーマンスも向上し、結果として会社としての競争力の維持・向上に繋げたいと考えています。
OJT・メンター制度
栄光真珠では、基本的なマナーや業界の知識などは新人研修などの研修で学びますが、ほとんどはOJT(実務を通じて行う教育訓練)です。年齢の近い先輩社員がメンターとなり、指導を行います。先輩社員も仕事を教えるに当たって手順を見直したり、より深く理解することに繋がります。習得するまでは、先輩社員がマンツーマンで指導に当たります。また、教えてもらったことをノートにまとめ、上司に提出することで、理解度を確認し、上司からのアドバイスやフィードバックを受けてより深く理解を進めていきます。また、日々の気づきや相談事はメンター社員に気軽に相談・報告ができるよう、LINEなどを取り入れコミュニケーションを図っています。
養殖場研修・展示会同行
入社した社員はまず、生産者の方々のご協力の下、養殖場研修を受けます。核の体験や貝の管理など、真珠が形成される過程について研修を行うことで、真珠の出来る仕組みやテリなどより深い知識を獲得します。また生産者の真珠に対する想いなども伺います。また、新入社員はじめ全社員が展示会に同行します。そこで実際にブースに立ち、販売を行います。そうすることで、自分が関わった商品がどのように販売されるのかを体験します。また、お取引先様から直接話を聞くことで、市場のニーズに触れます。このように、生産から販売までの一連のプロセスを研修や展示会で経験することが深い学びに繋がっているのです。
福利厚生の充実
社員が安全で充実した環境で働けるように、福利厚生にも力を入れております。
具体的には、資格取得を応援する資格取得制度や、連続で有給取得が可能な有給取得制度、住宅にかかる費用の一部を負担する住宅補助制度などがあります。
また女性社員の割合も高いため、結婚や出産、育児などのライフイベントでキャリアが途切れることのないよう、産休・育休などの制度にも力を入れております。労働環境を整え、社員がいきいきと働ける場所を提供すること、時間をかけて魅力的な人材を育てることが、会社としての生産性を高めることに繋がると信じています。