Pearl

アコヤ真珠

真珠と聞いて一番初めに連想するのがこのアコヤ真珠ではないでしょうか。冠婚葬祭からカジュアルに普段使いまで、根強い人気があります。

アコヤ真珠

アコヤ真珠の養殖は、主に三重県、愛媛県、長崎県、大分県の海で行われています。白蝶や黒蝶など南洋産の真珠に比べるとサイズは小ぶりですが、冬場の水温の低い厳しい環境を乗り越えることで、他の真珠には見られない上質で透明感のある輝きを放ちます。明治時代に日本人の御木本幸吉が養殖に成功して以来、その清楚で可憐な美しさは世界中の人々を魅了し続けています。

  • 形状
  • サイズ
  • 色目
  • キズ
  • テリ
  • 巻き
あこや真珠の形状はラウンド、セミラウンド、ドロップ、ボタン、バロック、サークルと多彩です。あこや真珠は、貝がきめの細かい結晶を分泌するため、他の真珠に比べて丸くなる確率が高いと言われています。
あこや真珠のサイズは、3mmから10mm位までありますが、10mm以上のものや5mm以下のものはとても少なく、7~8mm前後が主流のサイズです。南洋真珠など他の真珠と比べると小さめのサイズで、7-7.5mm、7.5-8mmなど0.5mm刻みでサイズ分けされます。
あこや真珠の色は、一般的にホワイト系です。真珠の色は、真珠層のコンキオリンに含まれる色素によって決まります。アコヤガイやシロチョウガイには黄色色素が含まれているため、黄色系の真珠が多く産出されます。黄色色素が少ない貝からはきれいな白色の真珠が採れます。真珠の色は、実体色と干渉色と呼ばれる二種類の色が掛け合わされて決まります。また、同じ粒であっても、その時の光の当たり方や環境によって見え方が変わります。
真珠の「キズ」とは、養殖の際に表面に自然にできる突起やくぼみをさします。無傷の真珠はほとんどなく、穴を開ける場所を工夫して使用します。キズの位置や色・テリのバランスを見て、片穴用と両穴用を選別します。キズのランクは数や大きさ、場所などによって無傷、小傷、中傷、大傷に分けられ、その数が少ないほど良いとされます。
真珠の色には真珠自体が持つ実体色と、光の干渉によって起こる干渉色の2つがあります。あこや真珠は、1層が300~500nmの極めて薄い炭酸カルシウムの結晶が何百、何万と積み重なった層状構造を持っています。この“真珠層”に入った光が、幾層もの結晶のそれぞれで反射あるいは透過することで光の干渉が起こります。真珠表面での光の反射と、この「干渉色」が組合わさり、私たちが目にする真珠特有の輝きである 「テリ」が生まれます。
巻きとは母貝であるあこや貝が核の周りに真珠層を分泌するその層のことです。日本産あこや真珠の特徴は、真珠を形成している真珠層の透明度が高いことにあります。真珠層はカルシウムの結晶と有機質が交互に積層したものですが、この真珠層の構造や色素の含有量などによって真珠の色・テリが決まります。
四季のある日本の海で緻密に積み上げられた真珠層が日本産あこや真珠特有の美しい干渉色を生み出しています。

白蝶真珠

白蝶真珠の真珠層はとても厚く滑らかで、美しい銀白色に輝く白蝶真珠は月の涙に例えられるなど、世界中の人から愛されています。

白蝶真珠

白蝶真珠が生まれてくる母貝にはシルバーリップとゴールドリップの2種類があります。オーストラリアでは、白蝶貝のシルバーリップと呼ばれているものが多く、大粒でホワイト系の真珠ができやすく、インドネシア・フィリピン・ミャンマーでは、白蝶貝のゴールドリップと呼ばれているものが多く、ゴールド・イエロー系の真珠が出来やすい傾向にあります。どちらも、南の温かい海で養殖されています。白蝶貝という大きな二枚貝から採れるため、アコヤ本真珠に比べて大粒なのが特徴です。また、養殖期間が二年近くあるため、アコヤ本真珠よりも巻きが厚く、深みのある輝きがあります。

  • 形状
  • サイズ
  • 色目
  • キズ
  • テリ
  • 巻き
形のバリエーションが豊かなのも白蝶真珠の魅力のひとつです。ラウンド、セミラウンド、ドロップ、ボタン、バロック、サークルと多彩です。
ホワイト・シルバー系の真珠は8mmから20mm位の物までありますが、一般敵には10mmから15mmあたりが主流になっています。中には20mmを超える大珠も出現することはありますが、こちらもごく希で、とても希少価値が高くなります。イエロー・ゴールデン系は貝が一回り小さいので7mmから17mm程度の大きさがあります。
「ゴールドリップ」からは主にイエロー・クリーム・ゴールド系の真珠が、「シルバーリップ」からは主にホワイト・シルバー系の真珠が産出されます。ピンクホワイト、シルバーホワイト、ホワイト、グレー、イエロー、ゴールドと多彩です。
養殖された真珠であっても、貝が自然に育む宝石ゆえに、真珠の表面は完璧に滑らかではありません。最も一般的なのは、養殖中にできた自然な小さなへこみです。これは後からつけられた人為的な傷とは異なり、エクボと呼ばれます。少しのエクボならば、身につけると意外に目立たないことがありますが、目につく大きなエクボには、加工の際に金具で隠すか、目立たない裏側に配置するなどの工夫が凝らされます。
白蝶真珠とあこや真珠では、私たちが感じる輝きが異なります。真珠は、真珠層が数千層も積み重なってできており、この真珠層に入り込んだ光が反射あるいは透過することで光の干渉が起こります。この光の干渉色が組み合わさり、「テリ」が生まれます。白蝶真珠は柔らかい輝きがあり、重厚な高級感を持っています。その輝きとサイズから、一粒でも十分な存在感で、「真珠の女王」とも呼ばれています。
白蝶貝はオセアニアや東南アジアなど赤道直下の海で育ち、真珠層が厚く重厚感があるのが特徴です。白蝶真珠の養殖では、中心に「核」と呼ばれる球体の物質があり、その周りを真珠層が巻いています。有機質層や稜柱層など、真珠層の下にある部分は巻きには含まれません。
真珠層は、肉眼では見えないほど薄い(約0.3ミクロンまたは0.0003mm)結晶層が数千層も積み重なることで構成されています。これが内外からの輝きを生み出し、真珠を特徴づけています。

黒蝶真珠

神話では、神々が海や魚の輝きを、天から海への贈り物として、真珠に流し込んだと伝えられています。多くの著名人に愛されている真珠です。

黒蝶真珠

黒蝶貝は、赤道をはさんだ南北約30緯度内の広域にわたって生息していますが、主な生産地は、フランス領ポリネシア(タヒチ)、クック諸島、フィジー島、オーストラリアなど熱帯から亜熱帯の赤道付近の南太平洋海域で養殖されます。黒蝶真珠の生産量の約95%がタヒチで採れるため、タヒチ真珠とも呼ばれています。日本の沖縄県でも養殖されています。母貝の黒蝶貝は、島の周囲や環礁内のラグーンの、潮の流れが適当にあって海水がきれいなところを好んで棲み、平均4、5年で10~20cmの大きさになります。

  • 形状
  • サイズ
  • 色目
  • キズ
  • テリ
  • 巻き
黒蝶真珠は、母貝の構造上、アコヤ真珠などと比べて変形率が高いです。そのため、セミラウンド系、ラウンド系もありますが、涙型のドロップシェイプや線が入ったサークルシェイプなど、様々な形状のバリエーションが豊富に見られます。
7mmから18mm位までのものがありますが、一般的には10mmから13mmあたりが主流になっております。ネックレスの場合では8mm-10mmや9mm-11mmの裾 珠からトップにかけてサイズが大きくなるよう組み上げるグラデーションが最も人気のあるサイズとなっております。
タヒチ産の黒蝶真珠は、母貝である黒蝶貝が持つ赤・黄・緑の色素により多彩な色彩を生み出します。一般的に「黒」の印象があるため、多くの人がダークな色合いを想像しますが、実際には明るい光の下で観察すると、各真珠が赤や緑など複数の色を内包しています。赤や緑、オレンジ、ピスタチオカラーなど、無限に広がるカラーバリエーションが黒蝶真珠の最も魅力的な特徴の一つです。
真珠は海で採れるものであるため、当然キズはつきものです。特に、黒蝶真珠は天然キズの多い真珠です。養殖された真珠であっても、貝が自然に育む宝石ゆえに、真珠の表面は完璧に滑らかではありません。最も一般的なのは、養殖中にできた自然な小さなへこみです。これは後からつけられた人為的な傷とは異なり、エクボと呼ばれます。少しのエクボならば、身につけると意外に目立たないことがありますが、目につく大きなエクボには、加工の際に金具で隠すか、目立たない裏側に配置するなどの工夫が凝らされます。
色素の配合により多彩な表面色となり、光が真珠層内で屈折し反射あるいは透過することで光の干渉が起こり、神秘的な干渉色が生まれます。この干渉色が組み合わさり、私たちが目にする真珠特有の輝きである「テリ」が生まれます。
黒蝶真珠の養殖では、中心に「核」と呼ばれる球体の物質があり、その周りを真珠層が巻いています。有機質層や稜柱層など、真珠層の下にある部分は巻きには含まれません。

真珠層は、肉眼では見えないほど薄い(約0.3ミクロンまたは0.0003mm)結晶層が数千層も積み重なることで構成されています。これが内外からの輝きを生み出し、真珠を特徴づけています。